三十路独女楽しいふたり暮らし

都内の中小企業で働くアラサー女会社員の日記です。

だって女の子だもん。

あの騒動のあと、電車のなかで「STAP細胞は‥ありまぁす」とものまねしながらゲラゲラ笑っている若めの社会人男性2人組をみた。胸糞悪い光景だと思ったけど、これが日本らしいと思った。女が社会に出ると、だいたいこういう現実が待っている。トップダウンの組織では特に、風通しのいい社風のふりをして、こっちに意見は求められていない。それでもたまに頭角をあらわす女がいて、でもだいたいそういう女は前もって根回しがうまかったりする。おぼちゃんはなんだろう「やっぱりお前はバカだな。こんなどろどろした業界なかなかないぞ。もうやめろ」って相澤先生にいわれたというのだから、やっぱりそのあたりの社会適応能力というか見限りというか、いろいろ足りなかったんだと思う。別の表現をすると夢見がちともいえる。正しく生きていれば、必ず報われるーーそんな社会だったらいいですね(棒読み)。

むかし、転職に失敗して、フリーター期間中にお世話になった編集部の編集長を思い出す。60オーバーと思しきおじいちゃんで、自分がいかに出版業界で顔が広いかとか、これまでアルバイトで入ってきた子にも就職を斡旋してきたという話を幾度となくしていた。そこでわたしが、某出版社に応募したいけれど必須条件のキャリア(勤続年数)が足りないと相談すると、学生時代からうちで働いていたことにすれば良いと職務経歴書の詐称を促された。応募に際して仕上げた作文を添削してあげるといわれ、たしかあまり文章がうまくないというようなことを言われた気がするけど、修正の赤字通りに直して提出した。結果、書類落ち。その後も不採用が続いた。ある夜、おじいちゃんに「自分のなにが悪いのか」相談したところ、あまりに思いもよらないことを指摘され、驚いてボロボロ泣いてしまった。自分でもなんで涙が溢れてきたのかわからなかった。疲れのせいかとも思ったけど、そうじゃなくて、あまりに角度が違う「他人が見た自分」を指摘されてびっくりしたのだと思う。そのとき「だから女は嫌なんだよ。すぐ泣く」と吐き捨てるように言われた。すぐ泣くのはなんでだろう、自分の意思ではないのにと混乱した。それからしばらくして予定の任期が満了し、わたしはその編集部を辞めた。そしてすぐにいまの会社に採用され、一応おじいちゃんにお礼も兼ねて報告しようと編集部に2度ほど電話をしたけれど、受付の女の子に不在だといわれ、本人につながれることはなかった。自分を頼って電話してきたのだと勘違いしたのだろう。

ちなみに、おじいちゃんに指摘されたわたしの悪いところ。それは「顎をあげて話す」ということだった。

男というのは一生社会で働かなければいけないし、女みたいに結婚や出産という逃げ道もない。社会での立ち位置は、自分自身の絶対的な評価となるんだろう。それはそれでかわいそうだとも思うけど、女のなかにも真剣に社会のなかで役に立ちたいと思っている人間がいることも理解してほしい。男のプライドのために、女が切り捨てられる社会が変わる日がくれば良いなと思う。