三十路独女楽しいふたり暮らし

都内の中小企業で働くアラサー女会社員の日記です。

わたしはなにに怒っているんだ?

咳をしても一人、は種田山頭火ではなく尾崎放哉の句だったか。いい句すぎてずっと頭に残っている。似たようなライフスタイルだと、鴨長明も好きだ。女で方丈の庵的生活に憧れるやつなんか、圧倒的少数だろうけど、ここにいま〜すって感じ。

 

かつて仲良しだったスタイリスト(女)さんに第二子が誕生したことを知った今日。この十月十日のあいだ、わたしはなにをしていたかというと、それは山から海へ流れる水のごとく、ただ淡々となんにも起こらない日々を送っていた。なにか起こってほしい、人生を変えるようななにか、を期待することは、ひとによっては受け身に感じて不気味なんだろうが、そうじゃない。なにかを期待しながら、同時になにも起こらないことを知っている絶望の確認作業だ。少しずつなにかを努力することにも疲れてしまった。待てど暮らせど現実は変わらない。するとどうだろう、性格が歪む歪む。面白いほどに未婚女性の性格は歪むものなのだ。ここで勘違いしないでほしいのは、既婚女性に嫉妬するとか、そういうわかりやすい歪みじゃないってこと。それはかかりつけの医者に対する、「わたしをわかってもらえない」ことへの些細な怒りの表出であったり、上司や会社に思う「不当にわたしを評価しない」ことへの不満だったり、別なものに形を変えて、ここならばなんか正当に怒っているようにできるという、なんかよくわからない歪んだ甘え。

 

まわりの誰も努力なんかしなくても幸せになっているのに、なんで自分だけこんなに社会で頑張り続けなきゃいけないんだろうーー。出産ラッシュの人々を見て思うのは、子を宿せてうらやましいという、女としての妬み感情ではなく、出産という口実で会社を休めたり辞めたりできるのだな、というまるで男の発想のような叶わぬ願望。人生の息抜きのような、ゆったりまったりした時間を、公然ととれることへの強烈な羨望である。