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三十路独女楽しいひとり暮らし

都内の中小企業で働くアラサー女会社員の日記です。

未来が見えない不安。

昨日、中学時代の友人にご祝儀を包んだ。

もう卒業して15年以上経つのかと感慨深く、わたしが見ることができなかった、

彼女のその後の人生はどんなだったのだろうかと思った。

 

彼女は東京生まれで小学校高学年のときに親が離婚し、お母さんの故郷である

田舎=わたしの地元に引越してきた子だった。

仲良しになったのは中学2年ぐらいのときだったと思う。

とても強い子だった。強くて、儚い子だった。

何度も喧嘩した。その度に腹を割って話し合い、仲直りをした。

交換日記は5冊を超え、それだけでは飽き足らず、携帯電話がもてないわたしのために

一緒におもちゃの携帯(30Wぐらいの文章を保存できるカード付き)を買って

秘密のメッセージを送りあったりもした。

 

気が強い彼女が、ある日の合唱練習中に、涙目になりながらわたしの名を呼んだ。

なんだかただならぬことが起こったと瞬間でわかった。

ジャージの袖をひっぱられ、個室に入ると

「また苗字が変わることになったよ、、もう嫌だよ、、」と涙ながらに訴えてきた。

あんなにボロボロ泣いていた彼女を見たのは初めてだったと思う。

 

中学時代に彼女の苗字は2度変わった。

それでもお母さんを悪くいうことはなかった。

 

どんなにか辛かったろうと思う。

わたしはそのとき彼女の役に立ってあげられたのだろうか?

 

卒業間近、進路選択の時期。彼女とわたしはほぼ互角の学力だった。

それでも「わたしは母子家庭で進学できないから。資格をとって早く働きに出る」と、

彼女はあっさり自ら実業高校への道を決めた。

いっぽうの自分は大学に入るのが当たり前の環境で育ち、当たり前のように

普通高校から大学へと進んだ。

それでもときどき会って遊んだりもした。

 

歯車が狂いだしたのはわたしが大学進学後、彼女が働きだしてからだった。

彼女が勤めていた会社(スーパー)が漏電で火災に遭ったのだ。

仕方なく別の店舗に移るも人間関係が良くないと愚痴をこぼしていた。

踏んだり蹴ったりで可哀想だと思ったけど、

その頃の彼女はとても性格がきつくなっていた。

というかもはやかつての面影がないぐらいひどい態度だった。

相槌を打たない。話しかけても睨みつける。

喧嘩を売ってくる。

「ああこれはダメだ」と思った。とてもじゃないけど会話にならなかった。

そのとき、いまは距離を置こう、そう静かに思った。

いつかまた彼女も変わるかもしれない、そう思って、

完全に連絡先を消すことだけはしなかった。

 

その後、震災のあとでまた少しずつ連絡をとるようになり、

去年、彼氏がいる報告を受けた。

そして今年、彼女はやっと幸せになった。

わたしは心の底から祝福している。

 

だけど、いまは会えない。ごめんね。

ご祝儀だって、本当は直接会って渡すのが筋だと思っている。

だけど会えない。

幸いリゾ婚で身内だけの式だから、表面的には波風立てずに済んだ。

 

わたしね、今は誰にも会いたくないんだよ。

とくにかつての友だちにはね。

でも不幸じゃないよ。

そこそこ楽しくやってるよ。

そう言い聞かせてみる、夜。

 

むかしの交換日記を読み返すと、将来が何も見えないはずなのに、

わたしの文章はいつも底抜けにバカでキラキラして、いつも前を向いていたね。

 

ねえ、最近、眠るのが怖いんだ。

明日になったらまた歳をとって、老いていくんだと思うと、果てしなく怖いんだ。

結婚もせず、子も生まず、会社にも居場所がなく、社会に適合せず、

このまま独りなんだと思うと怖くて眠れない。

 

だけど、きっとわたしは不幸じゃないよ。

そう繰り返す、しかないよ。今は。