以前の職場で働いていたとき、一時ほんとに我慢ならなくなって
心療内科にかかったことがある。
別に投薬治療が受けたかったわけではなく、
とにかく誰かに話を聞いてほしかったのだ。
人生初のメンタルクリニック。
結果、適応障害と診断された。
休職をすすめられたけど、そんな余裕のある職場でもないし、
やっぱり我慢するしかなかった。
そのあと幸いにも結婚して、そこから半年ほどで退職することができた。
万歳。
むかしは結構なにごとにも我慢する方だったと思う。
我慢すればどうにかなる、いつかは慣れる。
でも多分そんなの嘘だわ。
そう分かってからはもう些細なことも我慢できなくなった。
身の回りの嫌なことからは徹底的に逃げることにした。
最初に逃げたのは「生まれた家族」。
そして職場からも逃げた。
わたしが嫌なのは自分のことを完ぺきな人間だと思い込んでいて、
自分だけが住みやすい王国を築いているひと。
やたらと教育したがるひと。
誰かにとって居心地がいい場所というのは、
ほかの誰かにとっては心地悪いものだったりする。
我慢を美徳としなければ、
もっと軽やかに生きられるのにな。